株式投資は基本的に株取引で行うものです。
代表的な株取引の場は、証券取引所での取引になります。
証券取引所で取引をするには、証券会社を通じて買い注文や売り注文を出す事になるでしょう。
このように、一般的な投資家にとって証券会社が株取引の窓口になってくれます。

株初心者が株の投資を始めるには、株取引の仕組みを理解する必要があります。
株取引の仕組みを理解する過程は様々ですが、一般的な商品の購入と株の購入の違いを比較すると分かりやすいでしょう。

例えば、ネット通販で商品を購入する場合は商品価格を確認して購入ボタンを押せば注文完了になります。
商品の在庫があればすぐに梱包して発送してくれますから、物流がスムーズに進めばすぐに商品が手元に届くでしょう。
しかし、株式投資の場合は購入ボタンを押してすぐに株が発送される訳ではありません。
売りたい側と買いたい側とで利害が一致しない事が多いからです。

株取引の場合、株の値段は株価と表現されます。
株価は商品価格と違って一定ではなく、秒単位で目まぐるしく変化していくものです。
ある企業の株を購入したい方が多いなら、需要が多いために株価が上昇しやすくなるでしょう。
逆に、株を売却したい方が多いなら供給が多すぎるので株価は下降しやすくなります。

需要と供給で価格が変化する事は一般的なお店と同じですが、株取引の場合は一括で商品を仕入れて安定した価格で販売する仕組みにはなっていません。
多くの方が様々な価格で株を購入していますので、株主毎に売りたい価格が違うからです。
また、株を購入したい側もどの程度の価格で購入したいかは異なります。
投資家は誰もが株を安く購入して、高く売りたいと考えるからです。

この為、証券取引所では買値や売値に応じて、別々の行列が作られている状態になります。
例えば、ある企業の株を9000円で購入したい方の列、8000円で購入したい方の列というように値段毎の行列が存在する状態です。
売却した側の列にも10000円で売りたい方の列、11000円で売りたい側の列というように行列があります。
そして株主毎に売買したい株の数が異なっています。

証券取引所での株取引は、行列毎に買いたい方と売りたい方を引き合わせて順次取引を行う形です。
この為、一般的な商品購入に比べると順番待ちという要素が生じるのが普通です。
また、どの価格で購入ボタンを押すかによって購入までの待ち時間も変わるでしょう。

購入価格が安すぎると、極端に言えば半永久的に売り手が現れず購入ができない状態が続きます。
購入できる時は会社の経営が傾いていて、株式が投げ売りされている状態になっているかもしれません。
この仕組みは売却価格が高過ぎる場合でも同様です。
売却ボタンを押した後、いつまで経っても買い手が現れない事になってしまいます。

このように、株取引は一般的なお店で商品を購入する事とは勝手が違うと把握する事が大切です。
基本的に株を販売しているお店は存在せず、買う人も得る人も投資家であったり投資ファンドであったりします。
株式を安定供給する義務は誰も持っていませんから、皆がそれぞれの思惑で株を購入して売却する計画を立てて動いています。

株初心者にとってはシビアに感じられる現実かもしれませんが、逆に言えばシビアになれた分だけ利益を得るチャンスが増えるという事です。
株式投資の始め方を学び始めた頃は、わからない事だらけかもしれません。
しかし、勉強や経験を積み重ねていく中で株取引の仕組みに応じた自分なりの投資のスタイルが出来ていくでしょう。

株取引の仕組みを学ぶ事は、自分なりの投資スタイルを築いていく第一歩になります。
基本や基礎を学んでいく事が、後々に様々な応用をしていく土台になってくれるからです。
最初から何もかも上手くこなす事は難しい事ですが、上達するに従って安定的に利益を出しやすくなるでしょう。